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はじめまして
左官を考える会です

 毎年1回のペースで左官講習会を開催し、若手職人の育成と指導を主な目的として、左官技術の継承と技術の向上に努めています。さらに左官の置かれている現状を見極めて、いま求められているニーズに応えていく技術力はもちろんのこと、懐の深い柔軟な発想と提案力を養い、この会で学んだ職人が次の世代に、そのまた次へと伝えていくことのできる職人が育つことを願って活動しています。

発足のきっかけは、若い職人たちの技術の低下に驚いたことだった

代表の植田俊彦です。
久住章親方が丹羽篠山で開催していた講習会に何度か参加していると、若い職人達の技術の低下に驚きました。一度に厚く塗れないのです。最近は薄塗りが支流で、練習をしなくても簡単に塗る事が出来ます。丹羽篠山の講習会で教えているのは最高峰の仕上げばかりでした。左官の基本である中塗りが出来ていないとその上の仕上げに進む事が出来ません。ところが当時(2008年頃)は、基本の土中塗りを教える所がありませんでした。そこで土中塗りを教える講習会をやってみようという事で、西川和也氏(伊勢)が中塗りを提案し、松木憲司氏が「左官を考える会」と命名し、私と3名で発足したのが始まりです。

淡路島で第1回左官講習会を開催

初めて土中塗りの講習会を開催すると、総勢250名もの職人が集まりました。
こんなに集まるのであれば、貝を作ってみては?と言ってくれる人がいて、それで作ったのが「左官を考える会」です。
コロナ渦を含めて発足から15年経った今、若い職人達は中塗りの大切さを知ってくれたと思っています。
土中塗りができるようになった次は、左官職人の憧れの仕上げ、そして最高峰といわれている、漆喰磨き、大津磨き、土佐磨き、伊賀鉄壁、伊勢磨き、切り返し、糊土、水捏ねなどに挑戦していってほしいと願っています。

中塗りがきちんと塗れることが基本

何度も言いますが、当会の左官講習会では、中塗りの大切さを学んで貰っています。日本の土や漆喰を仕上げる為には、中塗りがきちっと塗れていないと仕上げることが出来ないということを理解して、謙虚に技術の習得、そして左官の世界を探求をしていってください。

仲間を作り、助け合う

この会で仲間を作り、助け合う事で仕事の幅を広げて行けます。さらに伝統技術も守られます。
そうして仕事の相談をし合い、お互いの技術を進歩させる、そんな切磋琢磨する仲間を増やしてください。

 私たちの活動に興味を持ってもらったら、先ずは年1回開催している左官講習会にぜひ参加していただけると幸いです。


左官講習会のPR動画を作成してもらいました。
\講習会の雰囲気がよくわかりますので、はじめての方はぜひご覧ください!/

【動画提供・作成/森の左官職人 やまと左官工芸

お知らせ
左官講習会のお知らせはこちらでアップします

2024.06.17
2024.06.03

左官講習会の目的と考え方

初めはほとんどわからないところから、受講回数を重ねるごとにだんだんと理解できるようになります。左官の技術を探求して、技術を自分のものにし、仕事や後進の育成にも役立ててください。
仲間作りも、最初は人見知りしてしまうかも知れません。自分の地元に近い人に声を掛けてみてください。少しづつ輪が広がると思います。
受講回数に応じてのポイントを下にまとめました。

●初期|受講歴1~3回

  • 基本を学ぶ
    手順をしっかりと覚える
    墨打ち→ のれん→ ヒゲコ→ 大直し→ 中塗り
  • まっすぐに塗る練習
    これができないと伝統の仕事ができません
    しっかりと練習を重ねる
  • スタッフが様子を見て指導
    疑問は近くのスタッフに声を掛けて教えてもらうようにします
    疑問は残して帰らない
  • 仲間を作る
    仕事の悩み、技術や情報の共有できる仲間をつくり仕事に役立てる

●中期|受講歴4回以上

  • やりたい仕上げにどんどんと挑戦
  • 教えてもらったこと、学んだことを「伝える」勉強をする
    学んだことを伝えることで、身に付くと考えます
  • 教える
    教えることで、技術の再確認ができ、自分のものになっていきます
    地元でどんどんと小さな講習会を開催してみてください
  • 仲間との絆を深めていく
    日本中に仲間を作って、輪を広げていってください

●後期|役員をする

学ぶことに終わりはありません。
受講回数を重ねてきたら、考える会のサポート役をしてもらえると最高です!
役員になって、御世話役の立場から学びを深めてください

  • 左官請負の訓練
  • 材料の計算
  • ホテルなどの手配
  • 現場責任者になり、請負を無事に終わらせるために必要なノウハウを役員で経験する
    突いたり引いたり、仕事では「削減・追加」ができないと大赤字です
    スタッフは現場責任者の立場を経験でき、請負を終わらせることの大切さを経験できると考えます。いかに受講者の期待に応えて満足して帰ってもらえるか、考えてください
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