【開催レポート】令和7年度 第15回左官講習会 in 仙台(秋保)

2025年5月24日(土)・25日(日)の2日間、宮城県仙台市の「秋保森林スポーツ公園体育館」にて左官講習会を開催いたしました。新緑の美しい季節、全国から多くの志を共にする仲間が集結しました。

歴史的一歩:初の北日本開催と、海を越えた志

本講習会において、東京以北での開催は今回が初の試みとなりました。
東北という新たな地での開催ながら、日本全国、そして海外からは台湾より約20名もの方々にご参加いただきました。

現在、台湾では日本統治時代に建てられた歴史的建造物の修復が重要な課題となっており、その技術を学ぶべく、非常に高い志を持って来日されました。受講者113名を含む総勢156名が秋保の地に集結し、国境や地域を越えて「技術を継承する」という熱い使命感を共有する2日間となりました。

「土中塗り」の真髄と、極みの「漆喰黒磨き」

実習では、すべての土台となる「土中塗り」を基礎から上級まで徹底的に研鑽。
さらに、高度な平滑さと光沢が求められる「漆喰黒磨き」の講習も行われました。張り詰めた空気の中、受講生が自身の鏝(こて)さばきと向き合う姿が印象的でした。

圧巻のデモンストレーション:土蔵「海鼠(なまこ)仕上げ」

会場の視線を釘付けにしたのが、伝統的な土蔵の「海鼠仕上げ」のデモンストレーションです。
立体的な漆喰の造形美を創り出す熟練の技が披露され、現代では目にする機会が貴重となった伝統技法の極意を、参加者たちは熱心に記録していました。

未来を問うトークセッション「左官に未来はあるのか?」

第一線で活躍する植田俊彦氏、小沼充氏、西川和也氏、藤田秀紀氏の4名をパネリストに、西﨑寛騎氏の司会で行われたトークセッション。
「左官に未来はあるのか?」という直球のテーマに対し、現場のリアルな視点から熱い議論が交わされました。左官の可能性を再確認する時間となりました。

展示・交流と感謝

会場を彩った展示即売(2社)と商品展示(5社)では、最新の材料や道具に触れる活発な対話が生まれました。
初の試みとなった仙台開催に尽力いただいた原田正志実行委員長、地元宮城の岡田実氏、杉目伸明氏、そして多大なるご支援をいただいた準・賛助会員の皆さまに、心より深く感謝申し上げます。

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